2019年11月06日

FIFTHNEWHEAVY「FIFTH」

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1stにして完成度が高すぎると巷で噂のFIFTHNEWHEAVY「FIFTH」。このアルバムが
もう好きすぎて書こう書こうと思いつつ5月に手に入れてからずっと書けず仕舞で。
実は私はFIFTHのライブは去年の9月に見ていてその時はそれほど記憶に刻まれる程
でもなかったんですね。カッコいいバンドやなー固定ファン結構いてるし人気ある
ねんなぁくらいでして。その後今年の3月に3rdアルバムのフラゲレコ発イベントで
ライブを見てなんやこのバンド、フロア全体揺らしてるってなってでもまだその時
もアルバムは入手せずに別のバンドのアルバムを買うという失態。そのバンドも
2月のレコ発ではアルバム買えなかったんですよねーボンビーなので1回に1枚です。
5月に和歌山でFIFTHの3rdを買ってこのアルバムもかなり聞きまくりそして臨んだ
コインズ企画の「山下」で衝撃の1st「FIFTH」に出会う訳です。参りました。
曲数が13曲もあるんですが1500円とかなり破格の値段。何でもかんでも出来たもん
詰め込んでんちゃうやろなぁと思いきや渾身の13曲でして。バラエティに富んだ
楽曲にそのまま映画のBGMに出来そうなインスト、音像が浮かぶ数々の曲達・・・
細部にまでこだわって聞くたびに新しく出会う音の嵐。丁寧なアートワーク。
それで奥付?見てるとそのほとんどをフロントのヨシさんが手がけているという
恐ろしい事実→まぁこれからもっと恐ろしい事実を経験することになりますがw
バンド自体もまだ4年目とお聞きしそれまでにも様々音楽活動は続けて来られたの
でしょうがあんまり過去のことをホジホジしても過去には戻れない訳で仕方ないし
その流れは経験した者にしか共有した者にしか絶対に分からなくて分からないこと
を無理に分かろうとしないことにしているのでバンドのこれからと言う時に出会え
て超ラッキー&ハッピー♪私がFIFTHを初めて見た去年の9月にギターの方が変わり、
新しい体制になった直後だったようで今思えばその後3月に見たFIFTHが違うバンド
に思えたのはある意味当然なのかなと思います。バンドは生き物ですからねー。
と脱線しましたがこのアルバムで完全にFIFTHの音世界の虜になってしまいまして
ほぼ毎日のように何らかの形でFIFTHの音を摂取している次第です。
ヨシさんの音に対する徹底的な拘りと中途半端なものは世に送らないという美学。
激しさと荒々しさの中に垣間見える脆さと美しさは曲作りの方法論をお聞きし納得。
私がこのアルバムを手に入れた時はなんとライブ会場でしか手に入らない限定品
やったみたいで流通乗ってないとかあり得ない有り得ないとギャーギャー騒ぎ立て
今はネット等でも買えるようになったみたいです。ホント音源は一期一会だよな。
それでは渾身のFIFTHNEWHEAVYデビュー作いきまっしょい♪

1.Beginning Of The End
終わりの始まり、インスト。よくFIFTHはNINに似てるとか例えられたりするんです
がNINの中になんかこんな曲あるらしくてまぁお好きやろうし若干意識はしてはる
かも知れませんが私NIN知らんし似てるからって今後も聞かんやろうし興味もない。
自分の音楽聞く姿勢はずっとそんな感じです。勧められて聞くとかあまりなくて
だからアングラウロウロしてるのかも知れないですが売れてるとかメジャーとか
音楽好きな人皆さんが知ってる有名な音もあんまり知らないです。好きなバンドが
どんな曲に影響を受けたとかも実はあまり興味がなくてあるのはそのバンドが作り
演奏する曲のみ。やっぱり違うんですよー。そのバンドが好きになった音でも私が
好きなのはそのバンドであってそのバンドが好きになった音ではないんですよね。
この曲は13曲目の曲と対になっていてそのタイトルがなんとEnd Of The Beginning
終わりを始まらせて始まりを終わらせるそんでその終わらせた始まりをまた・・・
エンドレスやないかー。という訳で終わらない序章始まりました。

2.SLAVES
今年の8月末やったかな、SLAVESを2019年バージョンでリテイクしたデモ音源を配布
してくださってそれはそれは激しい出来になってたんですが初期のSLAVESはフワフワ
と浮遊感のあるややサイケデリックな優しい出来になっています。てっきり三角貿易
を描いた奴隷船の話かなんかと思ってたんですが、歌詞を拝見し立ち眩みしました。
こっこっこっこれは!思い切り愛の歌ではないか!懇願するよな愛の歌!六歌仙なの?
途中宇宙と交信するような音像もあり柔らかな感じで始まりましたー。

3.Hide Your Monkey
打ち込み音や電子音多用した感じのダンサブルなナンバーでライブで感じるFIFTHの
イメージがこの曲でかなり打ち砕かれたんですよねー電子音好きな友人にもかなり
勧めて彼女も案の定沼ドボンですが一音一音ホンマに拘って仕掛けがしてあって、
聞けば聞くほど面白い。FIFTHの曲全編に通して言えることですが途中霧が晴れる
みたいに光が差し込む瞬間があるんですが即闇に叩き落されるっていう・・・
あのドSな音構成堪らんのですよねー。音楽で助けてなんか貰われへん、やるのは
己やろ?言われてるみたいでそのつけ放す感じを愛してる。

4.Damn it
3rdでもリテイクしてはりますが3rdのノイズきつめの感じと違って若干大人し目か。
絶望的に美しく狂った鍵盤はどうしようもないどん底に突き落とされた一種の快感
みたいなもんを彷彿させる。こんなん思うん私だけか?イメージは団鬼六先生の
「不貞の季節」で妻を寝取られた夫がその情事を録音して聞きながら自慰して昇天
する様。BGMにDamn it流したらピッタリ!どんなんやねん!ただカッコいいとか、
美しいとかそれだけならFIFTHでなくてもいい訳でそんな生温い音を嘲笑うみたいな
変態的要素を含んだ毒をまき散らすのが最大のFIFTHの魅力です→勿論褒めてる。

5.Wet Boy
めちゃめちゃ好きな曲。リズムを重視した熱帯のtribe調のワールドミュージック
っぽさが超ご機嫌になれる。音楽ってロックって西洋の音真似してる人が多い中、
これ聞いた時FIFTHはちゃうなぁ思たんですよね。純粋にきっと音の面白さとか、
リズムとかレイヤーとか融合した時の化学変化とかそういうの突き詰めてく感じで
世の中にあるあらゆる音を具現化して組立て音像にするやろと確信しました。

6.Suicide D
こちらも3rdにリテイクが収められてますが3rd聞いたあと戻ってくるとやっぱり
若い芽吹を感じますね。これはこれでサラッとノリよく聞き流せる。ライブでも
めっちゃ盛り上がるし、ヘドバンタイムも用意されておりバンギャ泣かせの曲。
しかし1stではこの後の曲が怒涛でやや印象薄な感じではあります。どんだけ!

7.I've Got On You
V系のバンドがライブの中盤くらいで落としの一曲に用意してそうな曲でして、
深夜アニメのハードなヤツのエンディングにでも推奨したい曲。ってか絶対に
映画とかドラマの音楽やれるやろ?3分とこのアルバムでは若干短めに潔く纏め
てくるとこも好きです。後半戦の恐ろしさの準備運動みたいな感じです。

8.In My Eyes
堕ちました、落ちました、地獄の底まで落ちました。これは初めて聞いた時に
何故だか涙が止まらなくてなんやろなー別に私メンヘラでもなんでもないし
結構精神安定してるええ大人やと思いますが激しくかき乱してかき鳴らして
おいて優しくなでる→その後嫋やかに壮大に昇天させる。古傷を抉る感じで
この曲聞いたら平静で居られなくなるんですわー。リフがカッコいいとか、
ギターの音が良いとか、そういう蘊蓄やないんです、理屈ではないのです。
もっとこう感覚的なもん、心の蔵に突き刺して揺さぶりかけてくる感じ。
音で(もう楽という字は抜きます、だって楽しくない)こんなん初めてかも。
この曲は映像ではもっとダンサブルなアレンジで仕上げててそれはそれで
カッコいいんですけど私はこの1stの感じが完璧や思てます。

9.WISE
子供の友達(ヒッキー気味の自称陰キャ)が絶賛してた曲。FIFTHの1st
のしかもWISEを選ぶなんて小6にしてどんだけのセンスやねん!リズム主体
でやや単調な感じの繰り返しかと思いきや止めも払いも抜群で止まんない
回りっぱなしのサビが超カッコいいんやと。声も息遣いも全て音として使用
して効果音と化してるところも流石らしくていやー流石陰キャ。目の付け所
がWISEです。

10.The Riddle
もう好きすぎて死ぬくらい好き。どんな思いでこんな曲どんな感じで描くん?
謎、言う意味やけど私のイメージは渦。欲望・権力・愛憎・嫉妬、人の汚い
あらゆる感情を取り巻く渦。ハゲタカでも不夜城でもベルセルクでもそういう
のテーマにした映画やドラマや漫画の挿入歌にして欲しい。なんならこの曲
で映像撮りたいくらい→撮ったことないけど。言葉に出来ない感情・抽象的な
もん、形にきちんと表れていない事象まで音にして表現するってスゴいと
この曲聞いて思た。作り手の意図するところはもっと違うところにあるかも
知れんけど今でもこの曲聞いたら渦に飲み込まれそうになります。

11.Greed
2ndでは再びのGreedで姿を変えて登場しますが1stのGreedの得体の知れなさと
いったらない。The Riddleの後に持ってくるところがもう秀逸すぎる。
全曲で渦巻いた得体の知れないものがどんどん増殖して育っていって蝕んで
いく恐ろしさも感じてアップテンポの曲だけにホラー味が強い。一番怖い曲。

12.BUM
もう11曲目のGreedでメタメタにされたので私的にはlullabyな位置づけです。
夏頃しんどいことが重なった時にこの曲にめちゃ心撫でてもらって安眠した
想い出の曲。PVもめちゃ好きで今の時期深秋を感じに団栗を拾いに行く私の
風景をそのまんま映像にしてある感じやって吃驚しました。晩夏に聞いても
深秋に聞いてもよく眠れますzzz

13.End Of The Beginning
1曲目と対を成す感じですがBUMからの流れがもう最高にええ感じで音の余韻を
追いかけつつひとつの長い映画を見終えた後みたいな放心状態に貶められる。
そしてその正体がなんなのかよく分からなくてまた聞きたくなる。出来過ぎ。

本当に1stはメイクドラマです。昨今サブスクリプションとかなんとか言って
アルバムを切り売りしていつでもどこでも何回でも定額払えば好きな音源に
アクセスできるらしいですが(よく知らない)アルバムは曲の流れが大事やし
手に取った時の感触とか盤のアートワークとか盤をプレイヤーに入れる際の
ドキドキとかひとつの小説読むみたいなもんと思うので今後もライブハウスに
出入りしてアーティストから音源を買い最初から最後まで通しで聞く姿勢は
変わらんと思います。そしてすっかり1stでFIFTH沼に沈められた私は2ndで
もう一生這い上がれない深海にまで落ちていくのでした・・・続く。
posted by menchan at 22:50| Comment(0) | ライブ
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