2020年03月14日

FIFTHNEWHEAVY 2nd 「Sicks」

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FIFTHNEWHEAVYのFirstを書いてからかなり時間が経ってしまいましたが
満を持してFIFTHNEWHEAVY2nd「Sicks」について書きたいと思います。
バンドについては他のポストでアホみたいに書いているので割愛します。
このアルバムはちょっと難しいというか最初はとっつきにくいイメージ
があったんですねー何故かというと私が今まであまり聞いてこなかった
音世界の塊みたいな感じでインダストリアルヘビーノイズ言うんかなー。
元々歌モノが好きなので音自体に深い執着はなかったはずなんです。
ノイズの嵐みたいなイベントにも行ったことありますが正直修行やんと
思いましたし。当時は苦痛すら感じてました。自分の耳が変わったのか
よく分からないのですが若い頃に理解できなかった文学作品に年を経て
新たに出会い理解ししみじみ味わえるようになるといった感覚。完全に
この作品は私に新しい音のドアを四方八方に開きました。降参です。
こんなん知らんやん言う音の組み合わせ、リズム、タメ、曲なんか良く
分からないような音の実験。実際の工場でサンプリングしたと思われる
インダストリアルな強打にかき乱すノイズ。初めて聞いた時は癖強いな
と思いました。ファーストが素晴らしく美しい作品やったんでイメージ
がまるで違う2ndの冒険に戸惑いつつドはまり。深みにハマるハマる・・
様々な音の仕掛けがしてあって2ndは本当に面白い曲の宝庫です。
FIFTHのアルバムで一番好きです。バンドとしても面白いことをやって
やろうという意気込みと熱をひしひしと感じる作品です。
国内版と海外版があるのですが私は断然海外版をお勧めします。音も達
から「買うなら絶対海外版」と言われてましてヲタクなので勿論両方
持ってますが海外版はライブ写真のアートブックもついてますし何より
リテイクしたGONEが入っており恐ろしい1000LIESが入っている。最高。
ですので海外版の曲順で書きたいと思います。

Track.1 【Detect】Sicks
2ndの全てを物語るような曲。インスト。全13曲の中で最も危険な音。
曲と言うよりヒューズがバチバチに飛ぶような接触系ノイズ。温い曲は
1曲もやりませんと宣言されたかのような音。最初は面くらいましたが
後にやっぱりこのアルバムの肝になる音やなと思うようになりました。
FIFTHはこういうの本当に上手いな。ゼロゲージで是非ライブして欲しい。

Track.2 Caught Me Up
異彩だらけの2ndで煌めくキラーチューン。キャッチーなビートにコントラ
バスのような長いタメの効いた弓なりのベースが放たれる。アートハウス
でのライブ映像がYOUTUBEで流れてたんですがモノクロのFIFTH良かったな。
カメラワークも独特で面白い映像でした。KAZUMAさんはChorusもバスなんな。
Sicksの後にこれ聞かされるとは正直誰も思わんので曲順にも度肝を抜きます。

Track.3 DOWN
DOWNだけにダウナーで陰鬱なのに畳みかけるビートは健在なドエス曲。
英語が日本語がよくわからん歌詞の音ハメセンスは天才的。途中霧が晴れる
ようなsceneもすぐに暗雲が立ち込め闇に突き落とされる。FIFTHの曲全体に
言えることですが一瞬だけ光をチラ見せして希望を抱かせつつ音楽なんかで
救ってやらん、お前がやれよと闇に突き落とす、その感じがドエムな自分
には最高に響きます。中途半端な優しさは要らん、言う感じですね。

Track.4 1000LIES
好きで好きでたまらん曲。最初はそうでもなかったんですが聞けば聞くほど
深みにハマる。どんなにもがいても向こう岸に渡れないような気がするし
仮に渡れたとしても二度と戻ってこれないようなそんな三途の川の踏切音
のような曲。嘘も1000回突き続けると誠になるのか。この曲を聞くためだけ
に海外版を購入したのですがそれだけの価値ある一曲です。

Track.5 You Don't Believe That
派手さはないけど彷徨うINVADERみたいな音を基調にノイズ混ったヴォーカル
が乗り低音域のChorusがスパイスに降りかかる。もう何も信じなくなりそう
になるけどテンポだけは良い2分38秒の珍味。勿論聞いてるうちにスルメ。
この辺りが絶妙でFIFTHの曲は中毒性が強い。癖が強い分ハマるとFIFTHでなく
てはならなくなってしまう。けどインディーズバンドの醍醐味は其処ですから。

Track.6 Out Of Control
少し外したrhythmの木魚のような音を基軸に荒々しい太鼓が混ざり遅れて野太く
しなるベースが入る。かなり実験的な曲ながらここでも歌詞の音ハメセンスは
抜群に際立つ。文字通り制御不能な地下室で行われる4分14秒の実験は身体の
アンプを絶妙な間合いで刺激する。脱帽。

Track.7 Theme Of Runway
RunwayのテーマはREBELS2019のヲタビデオ(自分用)に勝手に採用し駆抜ける
3日間を表した思い出の曲。インスト。高速ハイウェイ早巻で走り続ける間に
目に映る様々なSceneを音が呼び覚ます。これホンマにスライドショーのBGに
最適でつくづくyoshiさんはimageを音で表現する能力に長けてると思うし
その音を受信した側もまた新たな自分のimageを重ねて自分達の風景を描く。
音の色が見えたり音の香りを嗅いだり、勿論疑似的なものではあるけれど想像
から本当に生まれるものもある。火傷は熱いからするんじゃなくて熱いと思う
から火傷するみたいな感じ?かな。2nd劇場はまだまだインターミッション。

Track.8 Raw
リズミカルな音に鳴り渡るハープが印象的で短いながらライブ映えするやろな
いう曲。2分45秒の剥き出しの裸子がライブ会場に飛散る様が容易に想像できる。
音楽はナマモノや。音源も勿論良いけど曲はライブで放ち活きると再認識する。
いつやったかyoshiさんはライブしながら曲を作り続けていきたいと仰ってた。
きっと息を吸うように曲を作り息を吐くようにライブで放ち鮮度をそのまま
アルバムにパッケージングするいう感じなんやなとこの曲を聞くにつけ思う。
それやったらやっぱり曲作らなライブせなアカンな。

Track.9 STUCKED
寿司詰のライブハウスで濃厚接触しつつガンガン揺られたなるダンスナンバー。
yoshiさんの声は声いうよりyoshiいうFIFTHにしかない楽器やとつくづく感じる。
長すぎるタメもSWAYほどではない。人の声帯は全身震わす楽器で自分にしかない
音を出せる。そやしボーカルは歌の上手い下手よりその声が本人にしか出せない
と一聴して肌で感じれることが最も大事やと思う。癖は強ければ強いほど良い。

Track.10 FEVER
インダストリアルでありつつVirus対峙する熱を浴びれる最高の一発。最初の
イメージは工場廃墟を這い廻る近未来アンドロイド。打れる訳にはいかない。
何かを成そうと思えば鉄をも溶かす熱が必要やと思う。やりたくて仕方がない
やらずにはいられない突き動かされる熱。熱がないなら止めとけと後半畳かける
ように連打される。発熱は身体の正常免疫作用。常に熱くなれてるか問いたい。
何かに向かっていく際の私の戦闘曲。

Track.11 Re Greed
ゲーム音楽をバンドで演奏したらこんなん成りましたみたいな。こんなんも曲も
描くのか!ってたまげた曲。シューティングGameのレーザーで撃たれっぱなし。
見えない敵は自分の心の中におるかもしれん。FIFTHは映画音楽もやけどゲーム
音楽やった方がいいな。

Track.12 GONE
迷曲曲者揃いの2ndの中でも群を抜いてる。打ちつけるインダストリアルなビート
に獲物を丸呑にして溶かしてしまうかのような強力なACIDが混ざる。最後は浮遊音
で〆の変態楽曲。海外版は国内版からボーカルをリテイクしたバージョンで野獣の
ような荒々しさが際立つ。国内版では初っ端に持ってきてるけど海外版では終盤に
持ってきており曲順を少し変えて新しい曲が1曲追加されるだけでアルバム全体の
イメージをガラッと変える辺りが一筋縄ではいかない策士。タイトルをgoではない
GONEにしてしまうとこもナイスセンス。

Track.13 【Ghost】 Hades
音楽いうよりノイズ交響曲。Detect Sicksで始まりGhost hadesで終わる。切売も
いいけどAlbum作品はStoryとStreamが必要。ドラム缶を強打するrhythmにアナログ
モニタ音の様なノイズ雨が降りかかる。最強。ノイズと共にモニタに時折映し出さ
れるのは幻影か屍か。画面の向こうで誰かが呼んでる気がするし導かれるままに
引き込まれると一生黄泉の国からは戻れないような気もする。そんな音。

強者ぞろいの曲者ぞろいの2ndですが本当に面白い曲が多いのでおススメ。
Firstと合わせて聞くとFIFTHというバンドの楽曲の幅広さと面白さを存分に
堪能できます。音の専門的なことは何一つ分かりませんが想像力を搔立てる
音なのでどんな方にもこれまでの経験にFIFTHの音を重ね新たな自分にしか
ないストーリーを生み出せる作品になってると思います。ダークヒーロー
の音と音像の世界は体感したら病みつきになること間違いないです。
posted by menchan at 04:54| Comment(0) | ライブ
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