2012年06月19日

クラウドファンディング

最近私が興味を持っているクラウドファンディングについて書きたいと思います。
私はずっと今のお金のあり方に疑問を持っています。何故必要な所に必要なだけ
の資金が集まらず、必要のないところに湯水のようにお金が溢れてくるのだろう
と思っています。それは利子の存在がありお金は寂しがり屋でお金のないところ
には集まってこないからと言われています。あるところには必要がなくてもどんどん
集まってくるのがお金だとも。でも違うと思うんです。お金って本来そのもの自体
に何の価値もなくて単なる交換を円滑にするための信用手段だったはず。
人はどうしてそんなにお金に拘って生きなければならないのか、お金に振りまわさ
れるのか。ピンクフロイドは「Money its a crime」と皮肉っぽく歌ってます。
必要な個所に必要な時期に必要なだけあればいい、これが私の思う「お金」です。
今まで資金調達と言えば銀行でしか成しえなかったことを可能にするのが
クラウドファンディングです。簡単に言うとITの力を使って必要なお金を不特定
多数の人から集めてプロジェクトを実行する仕組みです。ちなみに「クラウド」は
コンピュータ関係でよく使われる「雲」ではなく「群衆」の意味だそうです。
人が銀行にお金を預けるとします。そのお金は預けた人の意思に関わらず銀行の
運用の一部となります。そのお金で国債を買ってるとしたらどうでしょう?
日本国債保有率の約50%を銀行・郵便局で占めている事実をどれだけの人が知ってる
でしょう。「私は国債を買うために貯金したのではない。」と言いたくなります。
これまで預けたお金をどのように使っているのか私は考えたことがなかったのですが
FPの勉強をして多少なりとも投資の仕組みを理解することが出来たので自分のお金
ってどうなんだろうと考えるようになりました。自分のお金が自分の意志と違う所
で使われている、ちょっとぞっとしました。意思のあるお金を使いたい、見える形
で使いたい、生きたお金を使いたい、今私は心からそう思っています。
たぶん少し金融について勉強したことがある人なら私と同じように考えるのでは
ないでしょうか?そこで私が興味を持ち始めたのが投資ですがこれもお金を増やしたい
から投資するというより必要な会社に必要な時期に必要なお金が回って欲しいと思う
気持からです。投資とは本来そういうものであり会社の株を買うのも儲けたいから
買うのではなくその企業を応援したいと思うから買うのです。儲けたいと思うから
買うのは投機です。クラウドファンディングは本来の投資を可能にするだけでなく
投資に関してのハードルをより低いものにすると思います。私自身も大博打に出る
ほどお金を所有している訳ではなく、不安にならないと言えば強がりかも知れない。
でも生活に困らないだけの一定の収入があり生活が成り立っているならそれでいい
と思っています。不安を解消する手立ては「いつでもある程度稼げる能力」か或いは
「そんなに稼がなくても生活できる基盤」を身につけることしかないと思います。
少ない現金をちちこ握りに所有してたって仕方がなくそんなものインフレが起きれば
一発でパーです。自分の持っている知識や知恵も時代の流れの中で簡単に陳腐化して
しまう恐れがあります。変化に対応出来るよう学び続けることと生活の代謝を下げること
の両建でやっていかなければ自分による自分のための自分らしい暮らしはできません。
不安は決してお金を蓄えることでは解消できず、お金はむしろ流していかないとダメです。
私が最近興味があるのはイギリスの「PledgeMusic」というサイトです。アーティスト
がレコーディング費用などをファンから集めるという仕組みです。プロジェクトが
成立したら投資した額だけクレジットカード決済で落ちる仕組みになっているようです。
投資者は見返りとしてお金ではなく様々な投資者にしか得られない権利を買います。
私はインディーズレーベルで活動しているバンドが好きなのですがファンがバンドを
直接支援する仕組みが自国には存在しない現状を憂いてます。インディーズ<メジャー
の図式が根強く残っているからなのかも知れません。けれどインディーズレーベルの
存在はとても有難いものがあります。例えば万人に受け入れられないかも知れないけれど
高品質な作品を作り上げるアーティストは世の中に数多く存在すると思います。
商業的に成功することを目指すのではなくアーティストが作りたいと思うものを作る、
でもそのためには資金が要ります。その資金調達をサイト上でファンから募るって
画期的な仕組みだと思います。100人の固定ファンが居たとして年に一人10000円投資
したとしても100万円です。投資の見返りは投資者しか手に入らないプレミアのついた
何かだったり、アルバム作成進行状況だったり、或いは手書のライナーノーツだったり。
ファン以外の人にはどうでもいいものでもファンには喉から手が出るほど欲しいものです。
さすがはインディーズ大国イギリス。EMIは身売りしてもインディーズは元気です。
中世ヨーロッパには芸術家を支えるパトロンが居て日本でも江戸時代に同じ仕組みが
ありました。良いものを作れる人を皆で支える仕組みがあっていいと思います。
クラウドファンディングならファンと言う形で芸術活動に携わる人を支えることが
出来るのではないかと思います。「群衆」がアーティストのパトロンになるイメージです。
作り手が伸び伸びとした環境の中で作品を作ることで新たな創造が生まれます。
クラウドファンディングは資金調達の流れを変える大きな可能性を秘めています。
人が自分のお金を自分の意思で納得した形で投資する、それこそ生きたお金を使う
ことになるのです。その生きたお金で今まで成立し得なかった事業が成り立ったり
多くの才能あるアーティストが自分達の納得のいく作品を残せたりします。
まだまだ黎明期なクラウドファンディングですが今後多くのサイトが立ち上がり
本当に必要なお金が本当に必要なところで生きたお金として使われるようなお金
の流れが当たり前になる日がくることを切望します。近い将来そうなるとは思います。
色んな事が大きく変化するダイナミックな時代に生きているなぁとワクワクしますね。

※私が目指しているのは経済や国力に左右される「円」に頼らない地域通貨による
暮らしですがこれについては後日機会があればまとめておきたいと思います。

※関連リンク
http://www.kickstarter.com/amerika
http://camp-fire.jp/
http://www.pledgemusic.com/
https://readyfor.jp/
posted by menchan at 12:52| Comment(0) | FP
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