2013年11月12日

大島紬展示会へ行ってきました。

先日お世話になっている着付の先生主催する南愛子先生の大島紬の
展示会へ行ってきました。大島紬と言えばイメージは高い・ダサい
で私はあまり興味がなかったんですが、着付の先生が来ていた白大島
があまりに美しく、自分も仕立てるなら白大島と思っていました。
先生には前からそのことを伝えていたので今回の展示会に呼んで
下さいました。ビックリするようなエレガントな大島、大島の常識を
覆すような織りのパターンの数々。大変驚きました。今まで大島紬と
いっても着やすいのは知っていましたがやたらと細かさを競っている
イメージがあり、また着てみたいと思えるような着物がなかったです。
何枚か羽織らせていただき、とても素敵な白大島に出会えたのですが
お値段を聞いてビックリ!高いとは思っていましたがやっぱり高い。
100万円が半額の50万です、お買い得ですよーと言われても一主婦の
感覚とは程遠い世界でして・・・。図案デザインから織に至るまで1年
かけて織り上げる手間のかかるものだということは重々承知してます。
価値のあるものだということも。そしていい柄で着てみたいなとも
思います。ただ正直なところ、今は買えないなと思いました。
一枚の高価な着物を買ったところでキャッシュが必要になったときに
その着物が代わりになってくれるかというとそうではないでしょうし、
やっぱりキャッシュがあるときじゃないと買えないです。
私は大きな買い物やちょっとした講座を受ける時でも必ず主人の了承を
得るようにしています。自分で働いて給与も得ていますので自分のお金
がない訳ではないのですが、主人も勝手に大きな買い物をすることもなく
毎月少額の小遣いで頑張ってくれているので私だけというのはフェアじゃ
ない気がしています。ご主人に内緒で少しずつローンを組んで払って
行かれる方もいるようですが、そういう姿勢は夫婦の信頼関係に関わる
かなと思うのです。ちょっとした講座で何万円単位のお金を使うときも
必ず主人にも同じだけのお金を渡すようにしています。
ただ主人の大島の着物を思い切って仕立てた時も50万でしたが、良い物
を仕立てたので着るたびに満足感があるようですし、ここぞというとき
に役に立っているのでいいものを仕立てておいてよかったなと思います。
良いものを長く使いたいというのは私達夫婦の共通する考えですから、
普段は贅沢をせず少しずつお金を貯めていっていつかは憧れの白大島に
袖を通したいなと思いました。先生達には少しずつ払っていったらいい
のよ、と言われましたが借金をするのは嫌なので大島を買うことを仕事
のモチベーションにして頑張りたいなと思います。
ただ本当に美しくきれいな柄だったので、若い人にどんどん着てほしい
なとは思いましたが、如何せん若い子が買えるような値段ではない。
展示会に着ている人も年金暮らしの老女ばかりでお金はあるのかもしれ
ませんが、やはり着物も艶やかなものは若い人が着るべきです。
私も含めなんですがその辺の経済的ギャップがなんとか埋まらないものか
なと思いながら会場を後にしました。なかなか難しいですけどね。
大島の職人さんも70歳を超えておられる方が多いそうで、そうなると
あと何年かでおる人が居なくなるとおっしゃってました。それはそれで
寂しいなと。着物を着る人が増えれば手間のかかる価値あるものでも
需要があれば供給も増えて仕事も増え、織の方も増えるでしょうに・・・。
ただそのためには敬意を持って職人さんの織られたものを購入して
着ていくことが大切だと思うのですが、生活に追われて、着物どころで
はないというのが今の若い人の現状ではないでしょうか?あれもこれも
準備しておかなければなりませんし世知辛いですね。少し背伸びをして
無理をして良いものを買うことは大事やとは思いますが日々の暮らしに
追われてそんな優雅な生活は儘ならないです。せめて心だけでも優雅に
過ごしたいものだなと思いました。
posted by menchan at 12:33| Comment(0) | 着物

2013年10月18日

よきもの

先日京都で用事があり久々に着物を着ていきました。
京都と言えば着物でしょう。三条についたら着物姿の女性を見かけました。
久しぶりに着物に袖を通してやはり着物は良いと思いました。好きなんです。
私が着物に出会ったのは20歳頃で目覚めたのは結婚してからです。
ですから20年近く着物に関わっていることになるのですが自分でもこんな
に長く着物に関わると思っていませんでした。結婚後からお世話になって
いる着物の先生のおかげだと思います。先生は本当に着物が好きで好きで
沢山の生徒さんを講師に育て(私は46号でした)、いろいろな着物を問屋と
アレンジ企画し作ったり、もちろん呉服屋さんですのでご自分が仕入れた
着物を販売されています。先生はもう80歳近いですが今でも現役でお商売と
着付教室をされています。本当にこの長く続けていくという行為には頭が
下がる思いです。先日亡くなられた「やなせたかし」さん然りですが、
長く続けることは長く生きることが大前提でその上で好きで好きでたまらない
ものに出会い、そのものを続けていかなければならない。なかなか出来ること
ではありません。私はこの先生に出会えて着物というものの奥深さにどんどん
はまっていきました。平面だからこそ図柄や織り、糸が芸術的になっていく。
訪問着と帯を一式仕立てたらそれこそ数万円ではききません。勉強してあげる
といわれても当然20万くらいは軽く超えてきます。でも安いものじゃないから
大切にするし子供にも着せようと思うのだと思います。
「これは昔お母さんが○○の時に仕立てた着物」など良いものを大切に
長く使う中でストーリーを受け継ぐのもまたいいなぁと思っています。
着物自体も好きなのですが、着物を着ようとすると色々準備が要ります。
沢山の小物を使いますし、下着から襦袢から着物から重ねなくてはなりません。
もちろんたたみ方や終い方も知らなければなりません。洋服になれた私達に
とってそれは少々面倒な作業でもあります。けれどその一つ一つをきちんと
積み重ねて丁寧にやっていかないと当然着付けの仕上がりも上手くいかない。
これは物事を進めるとき全般に言えることですよね。私は何事も丁寧に
一生懸命手を抜いたらダメだということを着物から学びました。まあ全てが
全てそうはいかないのですが好きなことだけでもそうありたいと思います。
着物を着ていると着物は隠す美だなと思います。パンツのように開脚すること
もできなければ、腕を振り上げることもご法度(ライブではやってましたが)
襟元もきちんと合わせてなければ下品極まりなく見えてしまいます。逆に
襟元はきちんと合わせて後ろをある程度抜いて色気を出すのも好きです。
隠す美だからこそ見えるところは手を抜いてはならないし、時折見える胴裏
などがお洒落だと粋だなと感じます。吉原で女遊びをする殿方の羽織は表より
裏の方がお洒落なんですよねー。また源氏物語などのように、顔も見えない
殿方の夜這いをそのまま受け入れた姫のエロスは着物に受け継がれているよう
に感じます。見えないから想像するし、逆にエロティック。外国映画のセックス
シーン見てるとどうもエロスは感じないですね。スポーツみたいに爽やかで。
暗闇に関しては私の好きな谷崎潤一郎著「陰翳礼讃」に詳しいですが日本の
隠す風土というのは暗がりで見えないことによるものなのかと思います。
逆に西洋のドレスというのは魅せる美で曲線をふんだんに使用し、デザイン
も様々で美しい背中や胸元を見せたりしますよね。ハリウッド女優さんなど
目を見張るほど美しいですけど老いていくとなかなかきついものがあります。
その点着物なら肉体が見えないので加齢にも優しく対応できます。太った人
には太った人なりの対応ができますし、老いた人には老いた人なりの着こなし
がある、それが着物。だから好きなんですねー。ただ直線で纏ってしまうので、
他の箇所、着こなしだったり、所作だったり、表情であったりそういったことに
気を配らないとダメだとつくづく思います。逆にそういったことは年を重ねない
と重みが出ないところであり、人生で積み上げてきたものと関係するのでしょう。
posted by menchan at 08:00| Comment(0) | 着物

2013年01月28日

花嫁の着付始動

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先週の土曜日に初めて花嫁の着付を習いました。私が習っている着付の先生は
花嫁の着付が出来ないので以前実践で活躍されていた先生に来ていただきました。
実践でやることがなければ要らないよ、と言われたのですが私は将来子供の手が
離れたら婚礼の着付がやりたいのです。5年後、いや10年後になるかも知れません。
もしかしたら出来ないかも知れませんが少なくともやりたいと思っているのに
何もしない自分は嫌です。着付学校に通いなおすことも考えましたが時間を取ら
れる上に費用もかかることなので娘がもう少し大きくなるまでは独学で勉強する
つもりでいたところ、このように第一線で活躍されていた先生から指導を受ける
機会に恵まれたことを先生に感謝したいと思います。また厳しいけれどとても
いい先生で、新しい出会いにまた感謝の気持ちでいっぱいです。
2時間弱のレクチャーでしたがかなりハードでした。メモを取る時間も全くなく
後で思い返しながら自分でノートに纏めて行きましたが纏め切れてない個所も
あり練習して行くうちにまた壁にぶち当たることもあると思います。それでも本
を読んで独学でやるよりはポイントなどもきちんと押さえることが出来たので
かなり有意義だったと思います。頭で分かっているのと実際に出来るようになる
には雲泥の差があるのでひたすら練習するのみだと思います。振袖や訪問着などに
比べて襟元が如何に大切か、帯の巻き方なども大変参考になりました。
お月謝の関係で先生に毎回来てもらう訳にもいかないので教わったところを一通り
出来るようになったら先生にチェックに来ていただくと言う形を取ることにしました。
今はこのような形で自分で練習しつつ、もう少し時間とお金が取れるようになったら
やはり本格的にきちんと教わっておきたいなとは思います。着物は本当に奥深くて
覚えること、やることが沢山あります。それだけにやりがいもあるし面白いです。
着物に出会えて着付を続けてきて良かったなと思える瞬間でした。何でもそうですが
新しいことを習うのはとてもワクワクします。常にドキドキ感とワクワク感を持って
過ごしたいものです。一歩ずつ頑張りたいと思います。
(着物は色内掛用の掛下です。少し短めなので昔の人が着てたもののようです。)
posted by menchan at 12:40| Comment(0) | 着物